INFOMATION

事例・ニュース・レポート

アグリ活動レポ

放置竹林は食べてなくす⁉1m以上の竹からクラフトメンマを作る【後編】

一昨年の春頃から細々とチャレンジしていた岡崎産のクラフトメンマ作り。地域住民さんと3人で一先ず一緒に作ってみようという所から、メンマサミットに参加したり、オクオカ竹プロジェクトの1つとなって動き出したり。可能性を感じずにはいられないクラフトメンマ作りについて、現在までの動向をレポートします。【後編】
前編レポートはこちら


純国産メンマサミットが熱い!

手探りでトライしたメンマ作りですが、純国産メンマプロジェクトに参加する団体が一堂に会す「純国産メンマサミット」に、2023年第5回in糸島(福岡県)、2024年第6回in飯田(長野県)と宮崎地区の方々と共に参加し、全国各地で竹資源の活用を模索する参加者さんの講演を聞いてきました。

国内のメンマ市場のシェア率って皆さんご存じですか?
実は国内で流通している99%は中国産や台湾産であり、国産メンマのシェアはなんとわずか1%…!山には竹がたくさん生えているのに、勿体ないですよね。ここに着目したのが純国産メンマプロジェクト。

すでに何年も前から事業化させ、毎年何トンとメンマ生産しておられる地域があることを知りました。またメンマだけではなく、竹の皮と利用した草履、竹で染めた布、竹バーム、竹で地域の景観整備など、放置竹林対策という枠を越え楽しく可能性を広げられておりました。

 

また糸島ではメンマの生産工場を見学させていただき、メンマ作りのコツやどうすれば具合のいい保存の仕方ができるのかなどを学ばせていただきました。実は初年度メンマ作りで参考にした『竹やぶ減らし』の本の一番最初に掲載されていたのが、まさに糸島での取り組みでした。

糸島では竹をカットする職人さん達のスピードも超高速、また生産の自動化も進んでおり大量生産できるよう山も管理し、学校給食に使ってもらえるように働きかけをされていたり、また一方では商品コンテナに書かれたメモ書きなどまだまだ試行錯誤されている様子も見え、純国産メンマが日本の食文化のスタンダードになるように尽力されていることを強く感じました。

 

その他の地域でも学生によるメンマ商品化が行われていたり、オリジナルの味付けメンマが作られていたりと、次年度に向け収穫がたくさんありました。メモ帳はぎっしり。あとはトライのみです。


2年目のメンマ作りはどっさり!

2年目のトライはメンマづくりに興味のありそうな地域の方にも声掛けされ、オクオカ竹プロジェクトとして実施することになりました。1年目は4本で試作しましたが、2年目は当日「1m以上の竹を集めてほしい」とのひと声で続々と集まり、早速作業開始。切り方もレクチャーしていただきとってもスムーズに進行しました。とにかく切って切って切りまくります

  

あとは茹でて塩漬けして、保存。49kgのメンマを作りました。

2年目はカフェジーバさんでこのメンマが提供されました。3年目となる今年は、地域での商品化に向けて動きたいと思っています。夢は岡崎じゅうのラーメン屋さんで岡崎産メンマを使っていただき、食べていただくこと!地元の味となるよう、まだまだ挑戦は続きます。

 

 

CATEGORY