チェーンソーでイス作り!森の仕事体験会レポート
山々が新緑できらきら輝く5月11日、『森の仕事体験会』を開催しました。
本イベントは、普段森林や林業になじみがない方を対象としており、チェーンソー体験を通してチェーンソーの楽しさや魅力を知ってもらうと同時に、森林・林業にも興味を持ってもらい、林業や森林ボランティア等へ参加するきっかけづくりとして開催しました。
まずは、岡崎市の森林や林業の現状について座学で学びます。
岡崎市役所中山間政策課からは岡崎市の森林の概要について、
岡崎森林組合からは林業の仕事内容や間伐の必要性、健康な森がもつ多面的機能などについて説明があります。
「森」という漠然としたイメージから、「天然林と人工林」「健康な森と不健康な森」などと、「森」への解像度を高めていきます。
1時間の座学ののち、皆さんお待ちかねの森へ行きます!
参加者は安全対策としてヘルメットを着用してもらいます。
講師からは伐採作業をする際の装備の説明があります。
イヤーマフやフェイスガードのついた頑丈なヘルメット、森の中でも目立つ色の服、チェーンソー保護パンツなど…かっこいいですね!
林業は、全ての業界の中でも死亡事故が最も多いと言われています。
ただかっこいいだけでなく、様々な安全機能をもつこれらの装備は、危険から命を守るためにかかせません。
続いて森林組合職員によるチェーンソーを使った伐倒デモンストレーション。
伐りたい木に、チェーンソーを使って「受け口」と「追い口」といわれる切れ込みを刻みます。
20mほどの高さのヒノキが「ずしん」と大きな音を立てて倒れました!
大迫力のデモンストレーションに参加者からは拍手が起こります!
伐倒後、安全が確認できたら、参加者はノコギリを使って「枝払い」作業の体験をしていただきます。
伐った木を材木に加工するために枝を取り払う作業です。
講師から「ノコギリで輪切りしてみませんか?ちょっと大変ですけど…」という声掛けにチャレンジする参加者も!
参加者がノコギリで悪戦苦闘するかたわら、間伐ボランティア「水守森(みまもり)支援隊」の講師が、チェーンソーでテキパキと枝払いと玉切りを進めます。
華麗なチェーンソーワーク!とても速いです!
お昼休憩を挟んで、午後からは参加者もチェーンソーにがっつり触れていきます!
本イベントの目玉、チェーンソーで丸太のイスを制作していきます。
まずはチェーンソーを分解して、動く仕組みやメンテナンスを学びます。皆さま興味津々です。
チェーンソー作業用のヘルメットと保護パンツを着用し、いざ、チェーンソーを始動します!
始動が出来るようになったら丸太を伐る練習をします。
最初は切りたい位置からずれてしまったり、斜めになってしまったりしますが、みるみるうちに上達していきます。
いよいよ自分だけの丸太イスの制作にとりかかります。
材料の丸太を見比べて「どの太さがいいかな?」と、それぞれ好みの丸太を選んでいきます。
作りたいイスの高さや取っ手の位置を決めて、チョークで下書き。
取っ手の制作は、チェーンソーの刃を丸太に対して斜めに入れる必要があり難しいです!
丸太イス完成です!ヒノキの良い香りがします♪
イスの高さ、取っ手の位置も人それぞれ。参加者の皆さまそれぞれのこだわりと思い出がつまったイスになりましたね。
イベント終了時の参加者の皆さまの充実した表情がとても印象的でした。岡崎の森林や林業の魅力が少しでも伝わっていたら嬉しいです。
ご参加いただき、誠にありがとうございました。