【商品納品事例】株式会社葵商店さんの梱包資材としてご利用いただきました!
岡崎市内に事業所を構え、鉄鋼製品を作っている葵商店さま。
商品を納品するためのパレットをこれまでは、県外や海外の材料を使って作っていましたが、
「SDGsやカーボンニュートラルの観点から岡崎市の木材をぜひ使いたい!」と
お問い合わせいただきお話がはじまりました。
お話を進めていく中でもっとも問題となったのは木材の強度。
これまで使っていた材料は節などのない海外の堅い木でした。
そのため、岡崎市産材の杉やひのきで同等の強度が保てるのかどうかが、もっとも心配な点でした。
そこで、はじめは重さのかからない部分の部材を岡崎市産に変えるところからスタートしました。
また、コストも決して安くなるわけではないことから担当者の方には社内でかなり熱意をもってご調整いただき今回の話を進めていきました。
今年5月にはじめて板を納品させていただき、何度か改善をしながら継続的に使っていただいています。
業界紙にも掲載していただき、先進的な取り組みで注目を集めています。
また、次なるチャレンジとして強度のかかる角材も徐々に変えていくための動きをスタートしています。
今回、葵商店さんにお使いいただいた木は柱などの建築材料には使えず、土木資材やチップとなって製紙や燃料として利用することになります。今回、ご利用いただいたことでそのような細い木材の活用の可能性を一つ広げることができました。
また、現場の方とも話し合いをしながら森も現場も、材料や人の手間のロスが少ない方法を探りながら活用に向けて話を続けています。
今だけでなく継続していく。1社だけでなく地域全体で考えることで森もまちもより良くなっていくような気がしています。
今回のような形で、地元の森を思い、経済の循環の輪の中で自然に地元の木材を使っていただくことをひとつづつ増やすために、これからも邁進していきたいと思います。