森の恵みを五感で楽しむ!森の女子会レポート 後編
木漏れ日に少し夏の気配を感じる5月25日、『森の女子会』を開催しました。
本記事では、イベントの後編をレポートします!(前編はこちら)
朝の森林浴のあと、間伐デモンストレーションを見学します。デモンストレーションを行うのは、間伐ボランティア「水守森(みまもり)支援隊」の女性隊員である河野さん。
はじめに伐倒作業での注意事項や、「受け口」「追い口」といわれる安全な伐倒方法などの説明があります。
この後のプログラムで参加者も実際にノコギリで木を伐倒するため、皆さま緊張感をもって見学されています。
「受け口」を刻む工程ではまだ木は倒れないため、切り口が見える場所まで近づいて見学していただきます。「追い口」を刻んでいよいよ倒れるタイミングでは、安全な場所まで離れて見学していただきます。
河野さんの丁寧かつテキパキとしたチェーンソーワークにより、あっというまに大きなヒノキが倒れました!
参加者による間伐体験の前に、一旦お昼休憩です。
お昼休憩で皆さまにご提供したのは、岡崎の中山間地域である夏山町の飲食店「古民家まる」さんのお弁当。
無農薬微生物農法の「ミネアサヒ」のごはん、黒毛和牛と三河豚の炭火焼きハンバーグなど、厳選された食材をつかった心と身体が整うお弁当です。
休憩後はいよいよ間伐体験です!5人1チームになって、それぞれ1本のヒノキを伐倒します。
ノコギリで切る人に対して、切る位置がずれていないか見てあげたり、「疲れたら替わるよー」と声をかけたり、チームで協力しながら作業を進めます。和気あいあいとした雰囲気です。
「追い口」と「受け口」がつくれたら、伐倒木に掛けたロープを安全な場所から引っ張って倒します!
「よいしょ!」の掛け声で一斉にロープを引っ張り、女性の力だけでも木を切り倒せました!
実は今回間伐体験を実施した人工林は、これまで間伐がされていない不健全な森でした。そんな森が、皆さまの手によって初めて光が入り、健全な森へと変わる一歩を踏み出しました。
みんなで切り倒したヒノキを1m程度の丸太にして、そこからさらに輪切りにしていきます。
輪切りにする作業は、参加者にチェーンソーを使っていただきます!
最後のプログラムはもりまちスタッフによるヒノキの蒸留体験です。
材料は、先ほどみんなで伐り出したヒノキの輪切り!各チームごとに簡易な蒸留器をつかって、伐りたてのヒノキから蒸留水(フローラルウォーター)を抽出します。
蒸留を始めると、部屋中がヒノキのさわやかな香りで満たされます♪ヒノキの香りには除菌や消臭のほかリラックス効果があるといわれています。
蒸留水が抽出できました!少量ではありますがスプレーボトルに詰め替えてお持ち帰りいただきました。ご自宅でも森林浴をお楽しみください。
何より皆さまには事故やケガ等無くお帰りいただくことができ良かったです。
森は、木材のほかおいしい水や空気、リラックスの場など、私たちに様々な恵みをもたらしてくれます。本イベントは、そんな森の恵みを五感で感じていただくプログラムとさせていただきました。
「森って気持ちいいな」「こんな楽しみ方があるんだな」という気持ちをきっかけに、岡崎の中山間地域や林業に興味を持っていただければ嬉しいです。